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武相荘雑感
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先日、念願の白洲次郎、正子の居宅、武相荘に行った。
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小田急線鶴川駅から徒歩15分の小高い丘の上に建つ純和風の茅葺の家、
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丘の周りはなんということもない日本の今時の住宅街、ユニクロなんかもある中、
次郎の家が建つ丘だけが、昔のたたずまいを残し、静かで穏やかな空間を保っていた。

あー、昔の日本ってこんなやったんやなー。

実は今回白洲次郎の住居だからわざわざこんなとこまで来たのであるが
最も心に留まったことは、
日本の古民家とその周囲のたたずまいの素晴らしさであった。
ぶっちゃけ、「白洲次郎の」というよりも家と周りの景色そのものに心を動かされました。
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もちろん、田舎ではこのような風景は随所に残っているが
町田という東京の衛星都市でどんどん奥へ奥へと住宅開発がなされた場所に
ぽつねんとこのような空間が残されたことで、
今時の都会の住宅環境と昔のそれの差異が際立っていることを
まざまざと比較することができる稀有な場所だと思います。

なにが違うって、まず家の大きさが違う。ゆったりとした茅葺屋根の家は趣き深く、
そしてそれを包み込む周囲は庭というしきりはなく、雑木林で囲まれており、
その高木に囲まれた空間の静寂感は、今の住宅のしきり具合では到底得ることのできない空気です。
それにひきかえ、周囲の住宅は和風や西洋風やごっちゃごちゃに建ってて、
統一感が全然なく、風情というものを感じられない。
人口が増えたから仕方ないといってしまえばそれまでだけど
ボクの目からは、白洲の古ぼけた家のほうがずっと魅力的でした。
昔のものを残すという気概がないと、日本の街並みはあっという間に、
なんのポリシーもモラルもない街並みに変わってしまうと感じました。

日本人にとって西洋じゃなくて西洋風なるものって一体なんなんでしょうね?
戦後、時間がたった現在にもほんとに要るものなのかな?
ほんとに心の奥底から日本人のものになってるのかな?
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一方で、僕ら日本人も古いものを愛でる心はあると思いますが、なぜか自分の住居には
あまり古いことをよしとしない風潮があるように思うがどうだろう。
簡単に建て替えちゃうみたいな。
それはやっぱ西洋風なる自分の家に対してマイホームとしての愛着感をとことん
持ちきれないからじゃないのかな?
なんか他人の褌で土俵に上がってるようなくすぐったい感じ。
もちろん、ただたんに西洋風にあこがれているわけではなく、住居としての
合理性が上回っている部分などもあって自然と欧風が主流になったのもあるかも
しれないけど。。。
でも、今回都会にある古民家を見て、改めて日本のたたずまいは本当に美しいと思いました。
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白洲次郎と正子のことはどっかいっちゃいましたね。
二人のことは大好きですからまた触れることもあるでしょう。
でも一つだけいっとくと、あれだけ国際人で、興奮すると文句が英語ででてきたという
白洲次郎が、自ら手を入れながら死ぬまで大事に住んだのが純和風のこの家だったということ。
自分の大切なものがしっかりわかっていた人だったんだなあと思います。
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by basukettoboru | 2009-02-18 11:46 | 旅行
ヨルダンの夜談 Ⅵ
ボクの隠し部屋、BAD DAYS, GOOD DAYS
長いブランクを経て、約1年弱ぶりに更新しました。
主に国際医療協力活動に関連したことを掲載しています。

今は、2003年バグダッド陥落の際のヨルダンで展開されたあるNPO活動の備忘録をやってます。
興味を持たれた方はどうぞお立ち寄りください。

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by basukettoboru | 2009-02-10 16:56 | NOTICE
おまえさんたちなあ、、、
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わしなんか、待っても待っても、ご主人、結局来なんだが、

おまえさんたちは、ケータイでさくっと探しあててええのお。

わしも、ケータイ、欲しかった。。。

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by basukettoboru | 2009-02-08 23:09 | 旅行
白洲次郎と白洲正子展
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今日、一人で行ってきました、神戸大丸に。

すごい人、人、人、
こないだの奈良の正倉院展並みといったら言いすぎだけど、列をなして見る状態!
そりゃ、今度ドラマ化されたりちょっとしたブームだけど、
こんなに注目されてるとはほんまにびっくり@@
中高年が多かったけど、予想に反して20代の人も多かった。

まあ、次郎がこちらの出身っていうのと、
ノーブルな感じとかおしゃれな感じが神戸人にフィットしたのかなあ。

ボクは以前から(といってもそんな昔からではないけど)白洲次郎は好きです。
ブログのお気に入りの本にも載せてます。
英国仕込みの紳士然としたとこや、おしゃれなとことかは、まあおまけみたいなもんですが、
何よりも一本筋が通っていて、彼のいうプリンシプルに忠実なところが好きだなあ。

彼が日本国憲法成立に至る経緯を書きとめた白洲手記の原本が展示してあった。
この手記には、

(前略)・・・「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レスヒソカニ涙ス

という有名な下りがある。
GHQから押し付けられた憲法を受け入れざるを得なかった気持ちを記しているのだが
現物を見て改めて感じ入ったことが一つあった。
それは、次郎がこの気持ちを書き込んだ文書は、外務省の印が入ったまぎれもない公文書であったということだ。
戦争には負けたけど気持ちは負けないぞという心意気をこの時代に持っているだけでも
すごいのにそれをためらわずに公文書に記したこと。
もちろん大人気ないと思う向きもあるであろうが、
占領下の日本でこの行為はなかなかできないと思う。

そしてもう一つ現物を見て気づいたのは、
長い文章の中で、「今に見ていろ」の個所だけ、送りがながカタカナじゃなくてひらがななのだ。
これは、公文書の中に敢えて自分のオリジナルの気持ちを盛り込んだという
彼の敢然とした意思表明だとボクは勝手に思った。
古びた格式のある面持ちの文書の中で
その言葉だけが猛々しく生きているかのように浮き出て光ってた。

やっぱりすごい人だな。

このブームを無理やり解釈するならば、
言葉尻をとらえてあーだこーだと瑣末なことで貴重な時間を浪費している
政治や政治家に嫌気がさし、
言いたい事も保身のため言わずに、ことなかれで終わらせようとする
自分自身にも嫌気がさして
おのずと次郎のような筋を通す頑固オヤジにあこがれる空気が
今の日本にあるような気がします。

麻生さん、あなたのお祖父さんと白洲さんはいい仕事されたみたいですよ。
麻生さんもがんばって。

今日はだんなの方ばかりになったけど、正子さんもただ者ではないですね。
この人がまた愉快な人だったのだろうと、、、
すげー夫婦!
普段、ドラマはとんと見ませんが、このドラマだけは見るつもりです。




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by basukettoboru | 2009-02-01 22:42 | イベント